「市街地編・蟻高懐古」_01
蟻高からまっすぐ今町まで降りて来て、山屋飴店のある小路を左に入る。左側に喫茶店の「シンフォニア」がある。あの頃から存在していた店で1~2回程入店した覚えがある。 更に進むと当時はアーケードになっていた六九の入口に着く。 その西側入り口付近。当時はアーケード街の入口左側に瀬戸物店があり、その次がお茶店であった。いつもお茶を煎る良い香りが漂っており、あの匂いを嗅ぐと六九へ来た気分になった。瀬戸物屋の向かいは仏壇店である。お茶屋さんと仏具屋さんは現在も変わっていない。屋根が無くなったのですっきりして見える。
六九の老舗喫茶店「小出」。当時はかなりお世話になった。親切なお婆ちゃんが居てずいぶんと可愛がって貰った。名物はオーブンで焼いてくれる分厚いトーストで表面はカリっと中はふっくらジューシーに仕上がっていてとても美味しかった。コーヒーもマスターが一杯一杯手作業でドリップしてくれる。味も良く価格も安く理想的な純喫茶であったと思う。 もう何年も行ってないが、高校卒業後から20代前半の頃は帰郷すると必ず顔を出していた。
<つづく>